テニス肘とゴルフ肘(野球肘) その1

皆さんこんにちは。やすなが整骨院院長の安永です。

令和2年度ももうすぐ終わり。私は個人事業主なので(というより税務関係に疎いので)税理士さんにお願いして確定申告を行いました。先日、ある患者さまに聞いたのですが、確定申告会場では整理券が配布されているものの、相変わらず「密」状態だったということです。この密を避けるためパソコンやスマートフォンでの「電子申請」が行われているようですが、そのためにはマイナンバーカードや特別の機器が必要で、私も含め年配者には難しく、まだまだ普及には時間がかかると思います。

さて、当院には最近「肘が痛い!」という患者さまが多く来院されています。肘が痛いということでまず思いつくのが「テニス肘」と「ゴルフ肘(野球肘)」です。一般の方はあまり聞きなれないかもしれませんが、スポーツをされている方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

「テニス肘」の正式名称は「上腕骨外側上顆炎」といい、この外側上顆に関係している「長撓側手根伸筋」、「短橈側手根伸筋」、「総指伸筋」が引っ張られることで起こる障害と言われています。ボールをバックハンドで打つ際にこの筋肉を使うテニス選手に発症が多いことからこの名前で呼ばれていますが、原因はまだ十分に分かっておらず、実際にはテニスをしたことのない中年以降の主婦の方に多いようです(当院では主婦の方だけでなく、介護施設で働いている方や建築関係の方も来院されています)。

また、痛む場所は肘の外側(手のひらを上にしたときの親指側)で、手首を反らしたり、ペットボトルのキャップを開けたり、重いものを持ったりしたときに痛みます。

テニス肘が疑われる患者さまには次のようなテストを行います。

1 Tomzen(トムゼン)テスト

肘を伸ばした状態で患者さまに手首を反らしてもらいます。患者さまが反らした手首に抵抗を加えます。このとき肘の外側に痛みを感じれば陽性です。

2 Chair(椅子)テスト

肘を伸ばした状態のままで患者さまに椅子を持ち上げてもらいます。このときに肘の外側に痛みを感じれば陽性です。

3 中指伸展テスト

肘を伸ばしたままの状態で、患者さまの中指に抵抗を加えます。このときに肘の外側に痛みを感じれば陽性です。

私たち柔道整復師は「テニス肘」という「診断」はできません。「診断」ができるのは法律によりお医者さんだけだからです。とはいえ、患者さまに「テニス肘」が疑われるようであれば、原因となる筋肉を特定し痛みを和らげるための施術を行います。では、どうようにして痛みを和らげるのか?次回「その2」でお伝えしたいと思います。

Top