正しい座り方(「坐骨すわり」その2)

皆さんこんにちは。やすなが整骨院院長の安永です。

春は「三寒四温」といいますが、急に寒くなったかと思うと翌日から暖かい日がしばらく続く。これでは新型コロナウイルスに感染するより先に風邪をひいてしまいますね。皆さん体調管理にご注意ください。

さて、前回に引き続き「坐骨すわり」について説明したいと思います。前回は「坐骨(坐骨結節)に体重を乗せてすわる」と書きましたが、その他にも幾つか注意点がありますので、おさらいも含めて箇条書きにしたいと思います。

【坐骨すわり】

1 ご自身の坐骨結節の位置を確認します。

2 坐骨結節を意識してゆっくり椅子に座ります。

3 自然と背中が伸びた状態になります。

4 両肩を軽く後ろに引き、同時に軽く顎を引きます。

5 全身をリラックスさせ両手を軽く腰のあたりに置きます。

どうです?意外と簡単でしょう?

ところが、普段背中が丸くなっている猫背気味の方はこの姿勢を維持するのが少し難しいと思います。それにはちゃんと理由があり、それはご自身の「腸腰筋」が衰えているからです。「腸腰筋」は「大腰筋」と「腸骨筋」の総称で「深層腹筋群」と呼ばれています

この腸腰筋の主な働きは「股関節を屈曲させる=脚を上げる」ことですが、もうひとつ大切な働きがあり、それは「腰椎のS字カーブ(前弯)を維持する」ことです。

つまり、この腸腰筋の働きが悪いと腰椎のS字カーブ(前弯)を維持できませんので「坐骨すわり」の姿勢がきつくなるのです。また腸腰筋は両側にありますが、どちらかの腸腰筋が弱いと骨盤が回旋し、脚長差(見た目の脚の長さに差があること)が生じてしまい、これが腰痛の原因になる場合があります。ちなみに私は腸腰筋を鍛えるため映画館で「坐骨すわり」していたら後方の席の方から「スクリーンが見えない」と苦情を言われたことがありますので、映画館では実践しないように。

では、この腸腰筋はどうすれば鍛えることができるのか?「そんなの簡単。腹筋運動すれば良いんじゃないの?」と考えたそこのあなた!腹筋運動は腹直筋などの表層の筋肉は鍛えられますが、深層の筋肉=腸腰筋には効果が薄いのです。

では、どうやって「腸腰筋」を鍛えれば良いのか?それは「CM2の後で」…某放送局の「がっちりマ〇デー!!」か!「坐骨すわり その3」に続く…かな?

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