スポーツ活法  その1

皆さんこんにちは。 やすなが整骨院院長の安永です。

皆さん体調を崩していませんか? 朝晩は肌寒いと思ったら昼間は汗ばむ陽気になったり、この時期は服装に困りますね。 当院では「寝違えた」とか「急に肩が痛くなった」と来院される方も増えています。 寒暖差が大きくなると体調はもちろんですが、筋肉も硬くなり異常を訴える方が増えますね。

さて、今回は当院で行っている骨格矯正や筋肉矯正のベースになっている「スポーツ活法」についてお話したいと思います。 「そんなこと ホームページに書いてあるじゃないか」と思われる方もいると思いますが、今回はさらに詳しく説明したいと思います。

ここ最近「先生、スポーツ活法って何? 」と患者さまに聞かれることがあります。 そこで「スポーツ活法」についてお話する前に、「活法とは何か」についてお話したいと思います。 活法は柔術(近代柔道の源流で古武術の一種)に伝わる技法であり、柔術の技法は「殺法」と「活法」に分かれています。 「殺法」というのは文字通り「人を殺すための技術」 であり、「活法」というのは「人を活かすための技術」です。 つまり、殺法と活法は「表裏一体」であると言えるでしょう。

私は若い頃、少林寺拳法を学びましたが、少林寺拳法にも「柔法」「剛法」「整法」というのがあり、「柔法」は主に関節技や投げ技、「剛法」は主に突き蹴り技、そして「整法」は身体を整える技のことで、私も有段者になり「整法」を数種類学びました(ちなみに少林寺拳法は「不遷流柔術」という日本の古武術に宗道臣氏が中国武術や日本武術の他流やボクシング等の技術を加え創始したもので、中国の「少林寺」や「 少林拳」と直接の関係はありません)。

私が少林寺拳法を学んだ1970年代後半から80年代前半は、今と違って練習も激しく、防具のない乱取りや容赦ない関節技などを行っており、私も関節技で練習相手を一度脱臼させたことが…。

閑話休題。 この柔術には色んな流派があり、起源は古く鎌倉時代や戦国時代など様々ですが、特に戦国時代は実戦や日々の練習でケガ人が多く出たことでしょう。 「ケガをしたから戦えない」、「ケガをしたから練習できない」では兵力が落ち、合戦に大きな影響が出たと思います。

そこで「人を倒す(殺す)技」と同時に「ケガをした身体を即座に治し、動ける状態にするため」考え出されたのが「活法」なのです。 もちろん柔術の各流派には「殺法」と「活法」があり、この柔術は柔道とは別に現在も伝承され続けています(竹内流柔術、柳生新眼流柔術など多くの流派が残っています)。 

ということで、次回は「スポーツ活法」の歴史についてお話したいと思います(今回は思いのほかマジメですよ)。

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